GoogleWorkspaceへの対応など確実な操作ログの取得を評価
万一の事態に備えた状況の確認や迅速な対処をMylogStar Cloudで実現
北陸を地盤に、ロボットの設計・製造・施工からソフト設計やプログラミングまで、ワンストップでトータルソリューションを提供しているロボテック。
同社はセキュリティ対策の一環として、サイバー攻撃などのインシデントが起きた際、何が起こったのかを正確に把握し、原因の究明と迅速な対応を可能にするために、各種ログを確実に取得する手段を探していた。
検討の結果、同社はラネクシーのクラウド型PC操作ログ管理ツール「MylogStar Cloud」を導入。
これにより、社内の証跡管理に必要なログがすべて取得できるようになり、万一の事態が起きたときにも状況の確認や迅速な対処が可能になった。
使用製品:MylogStar Cloud
ロボテック様の導入前の課題と導入後の効果
導入前の課題
万一インシデントが発生した際、事態を正確に把握し迅速に対処するためにも、導入予定のGoogle Workspaceなどの各種ログを確実に取得できる手段が必要だった。
導入後の効果
社内の証跡管理に必要なログを確実に取得でき、インシデントへの対応などにおいて、状況の確認や迅速な対処が可能に。また、同時期に導入したGoogle Workspaceのログも取得可能となった。
セキュリティ対策に絶対はない
インシデント発生に備え各種ログを確実に取得したい
1989年12月に産業用ロボット専業システムエンジニアリングの会社として設立されたロボテック。以来、同社は本社のある北陸をベースに、各種製造工程において産業用ロボットを活用した多品種小ロット生産を実現するなど、顧客要望に合わせてさまざまな自動化・省力化設備を提供してきた。
代表取締役の飯田哲弘氏は「各工程との複合加工が可能なシステム化・省スペース化により大幅なコストダウンや品質の安定、一定時間の無人化を実現するなど、お客様の多様なニーズにお応えしてきました。当社の強みは、ロボットの設計・製造・施工からソフト設計やプログラミングまでワンストップで対応できる点にあり、お客様のご要望に合わせたトータルソリューションの提供が可能です」と語る。
昨今では、サプライチェーンを狙ったサイバー攻撃が増加しており、その中には次の攻撃に向けた踏み台とするため、中小企業をターゲットとしたものも少なくない。実際、日本を代表するようなメーカーにおいても、子会社や取引先を経由した攻撃により、情報漏洩や業務停止など大きな損害を受けているケースが続出している。同社はこうした攻撃に対処するため、かねてよりネットワークの入口/出口において複数のセキュリティ対策を講じてきた。
「これまでは幸い、被害を受けるようなことはありませんでした。しかし、セキュリティ対策に絶対というものはありませんから、今後インシデントが発生することも考えられます。そうした際、何が起こったのかを正確に把握し、原因の究明と迅速な対応を可能にするためには、各種ログを確実に取得する手段が必要です」(飯田氏)
同社はさまざまな製造業のメーカーと数多くの取引がある。また、システム開発にあたっては顧客から製品情報などの提供を受けることも少なくない。それゆえ、万一インシデントが起きてしまったときには、機密情報へのアクセス状況や漏洩の有無などについて、証跡に基づき正確に説明できるようにしておく必要がある。
「これまでお客様や取引先からお預かりした情報についてログ管理を求められたことはありませんが、自ら積極的に取り組むことが会社としての信頼を高めることにつながると思い、システムの導入を検討することにしました」(飯田氏)
GoogleWorkspaceへの対応や
運用のしやすさなどを評価しMylogStar Cloudを採用
代表取締役
飯田 哲弘 氏
そこでロボテックは2023年5月、地元のベンダーである日本ソフテックに相談。ラネクシーの提供するクラウド型PC操作ログ管理ツール「MylogStar Cloud」を紹介された。操作ログ管理に特化していること、導入実績が豊富なことに加え、日本ソフテックの他の顧客における高い評価もあり、一押しの製品として強い推薦があったという。
「ちょうどこのころ、当社は日本ソフテックのサポートのもとでGoogleWorkspaceの導入を検討していました。メール管理にかかる手間が削減されることに加え、BCP対策の強化にもつながることから、オンプレミス環境からクラウド環境への移行を目指していたのです。MylogStar CloudはGmailのメール送信ログなどが取得でき、誰がどんなファイルをどこに送信したのかしっかり把握することができます。また、今後Googl eWorkspaceを広く活用していく上でも、ファイルのアップロードや各種サービスへのアクセスログ管理にも対応可能です。さらに、自身もクラウド型サービスであり、管理サーバーなどを自前で用意する必要がないため、すぐに使い始めることができ、運用においても負荷がかからない点が大きなメリットでした」(飯田氏)
これらの点を評価した同社は2023年8月にMylogStar Cloudの採用を決定。サービスの利用を開始した。MylogStar Agentのクライアントへの導入作業も1台あたり5分程度で完了させている。
社内の証跡管理に必要なログを確実に取得
状況の確認や迅速な対処が可能に
これまでロボテックでは、万が一インシデントが発生しても実態を把握することが困難だったが、MylogStar Cloudの導入により、外部からの攻撃の痕跡だけでなく、メールの誤送信などオペレーションミスによる情報の漏洩、ファイルへのアクセス、PCの操作など、社内の証跡管理に必要なログを確実に取得できるようになった。
「基本的に何か問題が発生しなければログを活用することもありませんが、必要なときにいつでも状況を確認でき、迅速な対処を行うことが可能になったのが一番のメリットです。これにより、大きな安心感を得られました」(飯田氏)
また、セキュリティ対策以外の面でも効果が現れている。
「先日、社内でデータロストが発生したのですが、その理由を調査する際にログを活用しました。結果、オペレーションミスによるものらしいとわかったのですが、このように原因を明確化できたのは大きな成果ですし、今後の対応にも役立てていくことができると考えています」(飯田氏)
サーバー構築不要で円滑な導入を実現。
トラブルや混乱もなく業務環境を刷新した。
ファイルサーバーの各情報へのアクセス数を把握し
システムの最適化に役立てたい
ロボテックは今後について、MylogStar Cloudの導入から日も浅く、使い込んでいくのはこれからとしながらも、ログ管理をベースにシステム構成の変更などを検討していくという。
飯田氏は「一つ考えているのは、ファイルサーバーの各情報へのアクセス数を把握することです。特にアクセスが多い情報については、保管場所を変更するなどして、システムの最適化を図っていければと考えています」と展望を語ってくれた。
日本ソフテック株式会社
SI営業部
野原 聡之 氏
日本ソフテック株式会社は、富山県から全国のお客様へ多種多様なITニーズに適したサービスを提供する技術カンパニーです。
今回、ロボテック様にはBCP対策のためにGoogleWorkspaceへの移行と、それに合わせたセキュリティ対策の一環として、MylogStarの提案・評価・導入支援をワンストップで提供いたしました。
中小企業へのセキュリティ対策を提案する中で、ラネクシー社のMylogStar Cloudは導入・運用の簡易さと証跡管理の精度を考慮した際、ハイパフォーマンスなソリューションだと感じています。
今後も我々のお客様への課題解決の一助として提案していく所存です。
詳細資料
ご担当者様のインタビュー取材記事を掲載したPDFをダウンロードしていただけます。
お客様概要
- 所在地:富山県砺波市庄川町筏81-2
- 設立:1989年12月
- 資本金:1000万円
- 事業内容:産業用機械の設計・製造・施工、電気制御、ソフト設計、機体配線工事、空圧・油圧・制御設計・配管工事、各ロボットのプログラミング
- URL:http://www.robotec-se.jp/