安心して生徒がPCを利用できるようMylogStarの精度の高いログ取得で証跡を管理
京都すばる高等学校はいくつかの商業に関する学科に加え、「情報科学科」という情報に関する学科を設置している。生徒のITスキルが高い同校は、生徒が使うPCすべてに正確なログ取得を可能とする「MylogStar」を導入している。
使用製品: MylogStar(マイログスター)
学校所有/個人所有と合わせて500台を超えるPCを授業で活用
京都すばる高等学校は
「活気あり、魅力あふれる専門高校」を
目指している
PC 教室は 7 教室、
450 台以上の PC を保有
京都すばる高等学校の校訓は「今が大切」。授業はもちろん、部活動や行事など学校生活を通じ、「今」しか味わえない時間を過ごしさまざま経験を積み、生徒自身が
成長できるよう支援している。規律ある主体的な授業を重視しているほか、礼儀作法などのビジネスマナーの指導に注力し、社会人としての基本的な態度・素養も学生のうちから身につけることができる。授業だけではなく課外活動も活発で、ほとんどの生徒が3年生までクラブ活動に参加している。全国大会に出場し、優秀な成績を残しているクラブも多い。
また例年、ビジネス社会と連携した実際的・体験的学習を通じ、高度なコミュニケーション能力を育む機会となる販売学習の場として「京都すばるデパート」を開催している。「京都すばるデパート」は、生徒が主体となって企画・提案し、すべてのクラスが店舗を作り仕入れから販売まで行う。取扱商品は食品や雑貨などさまざまで、中には企業と協力して、商品開発するケースもある。「京都すばるデパート」の開催期間の入場者数は8000名、売り上げは1400万円を超え、地域では有名な行事として知られている。
京都すばる高等学校は、近畿地方でも数少ない「情報」の専門学科を設置しており、PC 教育にも注力している。学校が管理している PC の台数も多く、据え置き用/貸し出し用と合わせて450台ものPCを保有している。「PCが配置されている教室は7 教室ありますが、授業や課外活動などでフル稼働している状態です。時間割によっては、これだけあっても足りないというのが実情ですね」と京都府立京都すばる高等学校・情報科学科長・指導教諭の藤末邦政氏は語る。
さらに同校の情報科学科については、学校所有の PC だけではなく個人所有の PCを使った授業も行っている。個人所有の PC とはいえ、校内ネットワークを利用させるためには、何らかの対策を施しておく必要がある。
安心してPCを利用できるよう「MylogStar」で「証跡」を確保
同校では、学校所有/個人所有を問わず、生徒が利用するPCすべてにセキュリティ対策を施し、ログ管理ツール「MylogStar」を導入している。
「操作ログ管理ツールは、“生徒が何をしているのか管理する”のが目的ではなく“万が一トラブルが発生した場合の証跡”として利用しています。ログがあることで、生徒の疑いを晴らすこともできる場合もあるでしょうし、“指導”しなければならない場合もあるでしょう。どちらにしても、事実がどうなっていたのかをしっかりと把握するために欠かせないものがログだと考えています」と藤末氏は説明する。
近年、ネットワークサービスも拡充され、利便性が向上している一方で、ネットワークを悪用した行為も横行するようになった。インターネット掲示板や SNS サービスなどに個人の誹謗中傷を書き込んだり犯罪行為の告白を行いトラブルとなるケースも後を絶たない。万が一、そのようなトラブルに生徒が巻き込まれた場合、学校として、事実関係を調査できなければ、該当する生徒を守ることも難しい。学校現場では、誰が何をしたのかという証跡を残さなければ、安心して PC を利用することもできない環境となっているのである。
精度の高いログを取得できるMylogStar
同校ではこれまでもプロキシサーバーによる Web のアクセスログや NetWare OS(Novell 社)を使い操作ログを取得してきた。しかし、OS 環境を Windows に移行したため、これまでのように OS によるログ管理を行うことが困難となり、別途ログ管理ツールを導入する必要が生じていた。
「OS をリプレースした際は、すべての環境を切り替える必要がありました。ログ管理も OS の機能でできるだろうと考えていましたが、同様の機能は OS には搭載されておらず、ログ管理が大きな課題となりました。そこで、前回のリプレース時からログ管理ツールを導入しています」と藤末氏は語る。操作ログ管理の専用ツールである「MylogStar」は、取得できるログも多く、これまで導入していたログ管理ツールよりも詳細なログがとれるようになった。
コマンドプロンプトでの操作を正確には取得できないツールも少なくない。京都すばる高等学校様の場合、ソフトウェア開発などを授業で行い、生徒の IT スキルが高いことから、コマンドプロンプトでの操作ログも正確に取得できる必要があった。この要件を満たせるソフトとして最終的に“MylogStar”が導入された。
レポート機能など、多彩な機能にも大きな期待
京都府立京都すばる高等学校
情報科学科長 指導教諭
藤末 邦政 氏
個人の PC に「MylogStar」を導入することについて、生徒の異論の声などはないという。これも同校が授業の中でセキュリティやログについてきちんと説明し、証跡を確保する必要性を理解しているためであろう。同校の場合、「MylogStar」のインストールも授業の中で生徒自身が行っている。
将来、会社に勤めた際も、利用する PC にはセキュリティツールやログ管理ツールは導入されているはずだ。授業を通じ、そのことを生徒はよく理解している。証跡を担保するためのログ管理ツールだが、学習の一環としても機能しているのである。
「“MylogStar”については、使っていない機能もたくさんあると思います。セキュリティ対策の証跡としてだけではなく、例えば、“生徒が 1 ヶ月の間に、どんなファイルを削除したのか”といった一覧などを取得できると、日々の運用負荷も軽減されると思います。今後は、さらに活用していけるのではないかと期待しています」と藤末氏は語る。京都すばる高等学校にとって「MylogStar」は欠かせないツールとなっており、「MylogStar」に対する期待も非常に大きい。
株式会社富士通ビー・エス・シー
第二システム本部 第三システム事業部
第一システム部 担当課長
織戸 康史 氏
京都すばる高等学校様の PC の利用方法やニーズなどを考え、詳細なログを取得できる「MylogStar」をご提案いたしました。当社グループでもログ管理機能を持つ統合ツールを開発・販売しておりますが、より詳細なログを必要とする京都すばる高等学校様の場合、操作ログ専用ツールのほうが適していると判断しました。京都すばる高等学校様は、「MylogStar」を実際に導入されてまだ間もないのですが、「以前のツールと比べて、より詳細なログがとれるようになった」というコメントをいただいております。ログ管理は、これからも欠かせないツールだと思いますので、ラネクシー様には、市場ニーズなどをさらに取り込んで機能強化をしていただければ、今後も提案しやすいツールになると感じています。SIer から見ても、非常に期待できるツールです。
詳細資料
ご担当者様のインタビュー取材記事を掲載したPDFをダウンロードしていただけます。
お客様概要
京都府立京都すばる高等学校 様
- 所在地:京都市伏見区向島西定請120
- 設 立:1985年
- 業 種:教育
- 設置学科:会計科、企画科、ビジネス探求科、情報科学科