セキュリティ教育にもログを活用 抑止力と工数削減に効果を発揮
東京都町田市にある都立町田高等学校は、自主・自律・伝統を重んじる全日制(普通科・家庭科)と定時制(普通科)からなる都立高等学校である。同校は二学期制の導入や、1 時限を45 分とし毎日7 時間授業を行うことで授業時数を確保するなど、特色ある教育課程を採用しており、地域の中でも進学指導に重点を置いている高等学校としても知られている。
使用製品: MylogStar(マイログスター)
「自ら学ぶ意欲と社会の変化に主体的に対応できる能力を育成」するためにさまざまな教育機会を活用
東京都立町田高等学校
主幹教諭(情報科主任) 小原 格氏
進学指導に重点を置く同校。生徒は勉強のみならず、さまざまなことにも自ら進んで取り組んでいる。学習指導要領(文部科学省)には「自ら学ぶ意欲と社会の変化に主体的に対応できる能力の育成」が謳われているが、町田高等学校の生徒は、「自ら学ぶ意欲」があり「社会の変化に主体的に対応できる」能力を持ち合わせている。
そのような能力を育成するために、同校では、さまざまな取り組みが行われている。PC 教室の開放や情報の授業を通じた取り組みもその1 つだ。
「現在、PC は不可欠な道具になっていると思います。当校の中をみるだけでも、“情報”の授業はもちろん、“総合実習”でプレゼンテーションやレポートを作成する際にも利用しています。部活動の中では大会への加盟登録、個人であれば奨学金の申請、自己採点の結果や進路情報を調べる際にもPC を使います。そのため、当校ではPC教室をできるだけ生徒に開放して作業できるような環境を整えています」と主幹教諭(情報科主任)の小原格氏は語る。
PC 教室を公開し、活用させる為にセキュリティ教育は不可欠
生徒にもログの利用を通知し、抑止力を高める
PC を生徒に開放するためには、さまざまなリスクが伴う。インターネットには悪意のあるサイトや犯罪の温床となっているケースもあり、犯罪に巻き込まれてしまう可能性も大いにあるだろう。そこまで行かなくても、友達同士でやり取りしているメッセージが全世界に公開されているというケースも存在するという。生徒はインターネットの仕組みを頭で理解していても、実際目の前にある現実と紐付いていないことも多い。そのためのトラブルも後を絶たない。
学校でのトラブルを避けるため、授業など必要最低限以外PC を触らせないという方法もある。しかし、これでは問題の解決にはなっていない。生徒自身を教育し、ITリテラシーを高める必要がある。そうしなければ「社会の変化に主体的に対応できる能力」を育成することはとてもできない。
町田高校では、生徒に「ログ」の存在を周知徹底し、「誰が」「いつ」「どのようなことを行ったのか」がログによってわかると言うことを通知している。もし、何か問題があれば「ログ」を使うことで状況を把握し、場合によっては関連各所にログを提出するということも生徒は把握しているのだ。ログの存在を意識することで、生徒への抑止力になると同時に、インターネットに接続する際、自ら考えて行動するというメリットもある。その教育効果は驚くほど高い。
インターネットの接続のみならず、さまざまなログを取得し管理工数や作業工数の削減も実現へ
開放されたPC 教室で
自主的に学習する生徒たち
町田高等学校の場合、以前はプロキシサーバータイプのツールを活用していたが、現在はログ管理ソフトウェアであるMylogStar を導入している。
「MylogStar は、非常に高機能で、インターネットの接続ログはもちろん、Windows ログインなどのログも取得できます。ログの活用の幅が広がると感じました」と小原氏は語る。
町田高等学校では、インターネットの接続ログのほかにWindows のログイン/ログオフなどのログも取得している。このログを取得することで、誰がどれくらいPCを活用しているのかを把握することができるようになった。
「ログイン/ログオフのログを活用し、簡単な操作で、PC 教室の稼働状況などを取得したいですね。その集計結果をもとに、PC 環境の整備なども進めることができるでしょう。PC 管理業務を軽減しながら、よりIT を利活用できるベースの資料になると期待しています」と小原氏。
さらなる管理業務の軽減や作業工数の削減などにもログ活用の可能性を見いだす
「面白い機能が多く、今後もログを様々な
ことに活用できそうです」と小原氏
教育現場において「ログ」は、最後の砦としてとらえられることが多い。町田高等学校の場合、問題が生じた場合にはアラーム状況レポートで把握できるため、初動が遅れることもない。いち早くトラブルを検知すれば、被害を最小限に抑えることもできるだろう。
さらに町田高等学校の場合、緊急時のみならず平常時においても、ログを活用し、PC 管理業務の軽減、PC 環境整備のベース資料の作成などを実施し、作業工数や管理工数の削減を実現している。
「どのようなアプリケーションがよく使われているのかなども把握すれば、次回リプレース時の参考資料にもなります。ログからアプリケーションの実利用時間を把握できるので、そのような資料も簡単にだせるのではないかと期待しています。今後、ログをさらに活用していけると考えています」と小原氏は語る。
町田高等学校では、ログを取得するだけでなく、それらをうまく活用している。生徒自身のセキュリティ意識を高めるためのツールとして、作業工数、管理業務を削減するためのツールとしてなど、活用の幅は広い。町田高校にとって、MylogStarは欠かせないツールとなっている。
詳細資料
ご担当者様のインタビュー取材記事を掲載したPDFをダウンロードしていただけます。
お客様概要
東京都立町田高等学校様