ログ分析とは
DX化が叫ばれる昨今、様々なアプリケーションやサービスを導入して業務効率化に努めている企業も増えてきています。
一方、事業規模に合わず予算を割くことができない、DX化を担当できる社員が不足している、業務改善に取り組みたいがどこから手を付けていいのかわからない、という悩みを抱えている企業も少なくありません。
そこで今回は、業務効率化の第一歩として最適であり、個人情報保護委員会においても情報漏洩対策として導入を推奨している「ログ分析」について、解説します。
目次
ログ分析とは?
ログ分析とは、ログ管理ツールなどを用いて取得・集計したログのデータを基にアプリケーション毎の利用状況や社員毎の業務状況を分析することを言います。特に業務改善やDX化といった取り組みに対して効果を発揮し、工数や費用といった負担の軽減にも有効です。
ログ分析が必要な理由
理由1:アプリケーションの利用状況などを数値化・可視化できる
ログ分析を実施することで、時間毎の業務状況やアプリケーション毎の利用状況を簡単に確認・分析することができます。これらの分析データを活用することで、社員の業務負荷を分散する事や、業務用アプリケーションのライセンス数を最適化することで経費の削減に繋げることが可能です。
理由2:正確で効率的な状況調査が実施できる
ログ分析ではパソコンの作動状況や操作情報を記録したデータが利用されます。そのため、人の感覚や記憶に頼る調査と比べ、正確な調査を行うことができます。また、分析データをグラフや表として出力できるため、視覚的かつ効率的な確認も可能です。
理由3:フォレンジック対策ができる
サイバー攻撃を受けた時や内部不正が発生してしまった場合、十分な対策が実施されていたことを証明するためにフォレンジック調査が行われます。その際、ログ分析が活用されることが多く、既にログ分析ツールが導入されていればフォレンジック調査にかかる費用を減らすことができます。
導入事例別 ログ分析による効果・メリット
効果1:工数負担を軽減できる
ログ分析はログ管理ソフトの導入さえしてしまえば、インターネットでの検索に近い感覚で簡単に実施することが可能です。そのため、専門的な操作やプログラミングなどの知識などは必要なく分析ができます。
効果2:費用の削減につながる
ログ分析を活用してアプリケーションの利用状況を調査することで、実際に現場でどの程度の同時接続数が行われているのか、いくつのライセンスが業務時間に利用されているのかを正確に計測することが可能です。そのため、アプリケーションの購入数や購入形態を最適化することが可能になり、費用の削減に繋げることができます。
効果3:感覚値ではなく正確なデータが取得できる
ログ分析では各PCの操作状況を秒単位で記録しています。そのため、どんなソフトがどの部署によく使われているのか。どのファイルがどの時間にどれくらいアクセスされたのか。といったデータを正確な件数として確認することが可能です
効果4:DX化の第一歩としてスモールスタートしやすい
テレワークの急速な拡大などにより、セキュリティの強化が必要な場合や正確な勤務状況の把握が必要となった場合でも、少ない工数・コストで導入が可能です。そのため、社内DX化のきっかけにも適しています。
ログ分析の運用・選定ポイント
ログ分析の目的を明確にする
課題に対する解決手段としてログ分析を活用するうえで重要なポイントは、分析の目的を明確にすることです。目的を明確にすることで、どのような分析結果が必要か、その分析結果を得るためにどのようなログを確認するべきか、といった具体的な設定に落とし込むことが容易になります。
導入のしやすさで検討する
ログ分析ツールでは、導入する方法や製品などによって監視対象を変えることができ、例えばCloud対応製品であれば端末へのインストールが容易である、ファイルサーバー対応製品であればエンドポイント端末にはインストール不要(エージェントレス監視)で利用を開始できるなどのメリットがあるため、導入の際に発生する工数やコストを最小限に抑えることができます。
管理のしやすさを重視する
実際に運用するうえで管理工数の発生は避けて通れません。せっかく業務負荷軽減のためにログ分析を行うのに、そのログ分析作業に工数がかかっては本末転倒ではないでしょうか。そのため、設定の更新が容易である、アラート機能の精度や項目数が優れている、サポート品質が高いなどのポイントも重要です。
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ログ分析に活用したいログ管理ツール
ログ管理とログ活用に特化した製品なら「MylogStar」
情報漏洩対策から業務分析まで「MylogStar」をおすすめする4つのポイント
ログ管理を行う際、必要なログが収集できていなければ、証跡としての保存や分析もできません。MylogStarは、OSのカーネルレベルでログを取得しており、他のログ管理製品では取得できない操作も把握できます。精度の高いログを取得できる為、情報漏えい対策や業務改善に有効活用いただけます。
収集したログは、いつ利用するかわかりません。情報漏えいの疑いがある場合などは、過去数年にわたったログをチェックすることもあるでしょう。このログは活用できるものでなければ意味がありません。MylogStarはクライアント操作ログ管理の専用ソフトとして、長年の経験を活かした利用者にやさしい運用管理をご提供いたします。
企業システムは、さまざまな環境が混在して稼働し始めています。仮想化環境やシンクライアント環境、海外の拠点や協力会社がある場合には、外国語OSも混在して利用されることもあるでしょう。これらの環境下においても、MylogStarは対応できるように設計されています。
MylogStar Serverに保存されているログデータを活用し、詳細なレポートを作成することが可能です。レポートでユーザーのPC利用状況を多角的に分析すれば、セキュリティ対策強化の指標となります。たとえばアラートレポートやファイル持ち出しレポートからはセキュリティインシデントに対する傾向を把握可能です。
この記事を書いた人
株式会社ラネクシー MylogStar担当者
20年以上にわたりログと向き合い、活用方法を模索し続けているMylogStarの製品担当。
新たな活用方法はないかどうか最新のトレンドにアンテナを張り、皆さまに役立つ情報をお届けします!