ログ収集ツールとはどのようなシステム?選び方とおすすめ製品まで紹介

最終更新日:2024年5月24日

ログ収集ツールの導入を検討しているものの、どのようなツールがあるのか分からない、選び方を知りたいといった管理者の方も多いのではないでしょうか。ログ収集ツールを導入する際は、導入目的・オフィス環境・使いやすさ・予算などを考えて選びましょう。ログ収集ツールの概要や種類、導入メリット、機能、選び方、おすすめツールについて紹介します。

ログ収集ツールは行動記録を残せるシステム

ログ収集ツールとは、PCなどのデバイスやシステムから集めて管理、分析するシステムです。国内外で数多くの製品がリリースされており、ツールによって使える機能はさまざまなため、目的に応じたものを導入する必要があります。

ログ収集ツールは大きく分けて3種類

ログ収集ツールは大きく分けて3種類

ログ収集ツールには種類があり、それぞれ導入に適した環境が異なります。ログ収集ツールの種類と特徴は次のとおりです。

PCログ収集・分析型

PC端末のログ収集と分析に特化したタイプのツールです。ツールによって収集できるログの数が異なります。業務の可視化に特化しているタイプのツールも存在します。

システムログ一元管理型

PC以外も含めたのデバイスやシステムのログを、一元管理できるツールです。あらゆるデバイス・システムのログを収集できるので、社内の稼働状況や勤怠を把握するのに便利です。

IT資産管理ツール付属型

会社のIT資産であるハードウェアやソフトウェア、デバイス、システムをまとめて管理するIT資産管理ツールに、ログ収集機能が付属しているタイプです。使える機能が豊富であることが特徴です。

ログ収集ツールを導入する3つのメリット

ログ収集ツールを導入すると、以下のような業メリットが得られます。

  • 業務効率化につながる
  • セキュリティ問題の原因が分かる
  • 社内コンプライアンスの強化につながる

これらのメリットについて説明します。

業務効率化につながる

ログ収集ツールを利用すれば、デバイスやシステムの稼働状況が可視化されるので、効率上の問題点を把握できます。稼働率の低いデバイスやシステムに絞って対策を講じられるため、業務効率化をスピーディーに進めることが可能です。

セキュリティ問題の原因が分かる

セキュリティ上の問題発生時にログデータがあると、原因究明をスムーズに行え、素早く対応できます。セキュリティ問題が発生すると、情報漏洩など企業にとって重大なリスクをもたらすことも多く、迅速な対応が求められます。ログ収集ツールを導入していれば、ログデータから原因究明や状況把握まで可能です。

社内コンプライアンスの強化につながる

ログデータを収集し社員へ周知することで、社内コンプライアンスへの意識が高まります。ログ収集ツールでデバイスやシステム上での行動を把握されているため、社員は軽率な行動を取りにくい状況となるでしょう。結果として、社員全体がコンプライアンスを遵守するようになり、社内統制を整えることが可能です。

ログ収集ツールの5つの機能

ログ収集ツールにはさまざまな機能が搭載されています。ここでログ収集ツールの代表的な機能を紹介します。自社にとって優先順位の高い機能や、検討中のツールに搭載されている機能を確認してみましょう。

収集・保存機能

ログ収集ツールの基本的な機能が収集・保存機能です。従事したログを一定期間保存できるので、トラブル発生時や分析したいときに過去のデータを参照できます。

分析・検索機能

分析機能はログデータを表やグラフに可視化し、解析できるようにするもので、業務改善やセキュリティリスクの洗い出しなどに使えます。検索機能が付いていれば、参照したいログをすぐに表示でき、セキュリティ問題が起こった際にも、迅速に原因究明を行えます。

監視・アラート機能

ログを監視し、不審なアクセスやデバイスの接続などを検知すると、設定したツールへ通知します。あらかじめ条件を設定しておくと、抵触した際にアラートが発せられるので、リスクに対して迅速な対応が可能です。

保存機能

収集したログを一定期間保存する機能です。ログの保存期間が長くなるとそれだけ容量が大きくなります。

共有機能

収集したログデータを複数のユーザーで共有できる機能です。複数の管理者で分析や閲覧したい場合に役立ちます。

ログ収集ツールを導入する際の3つの注意点

ログ収集ツールの利用にあたり、設定や情報の取り扱いなど注意すべきこともあります。次に、3つの注意点について解説します。

正しく設定する

ログ収集ツールでは、設定に基づいてデータを収集します。また機能によっては設定した内容に沿って、アラートで危険を通知します。このときログ収集ツールの設定が正しく行われていないと、求めるデータが得られず、リスク回避にもなりません。運用前の段階で、正しく設定できているかを確認しておくことが大切です。

データ容量が大きい

ログデータは日々蓄積されるため、容量が大きくなりがちです。保存したい期間分のデータが入る媒体を準備し、定期的なデータ削除を行いましょう。

プライバシーに配慮する

社員のパソコンのログデータなどには、社員の個人情報などのプライバシーに関する情報が含まれているケースがあります。個人情報保護の観点から、ログデータの管理・活用にあたっては、これらの情報を収集する事実とともに目的を周知し、同意を得ておくことが望ましいです。

ログ収集ツール選びで重視したい4つのポイント

ログ収集ツール選びでは、自社に合った製品を見分けることが必要です。続いて、ログ収集ツールを選ぶ際に重視したいポイントを4つ紹介します。

導入の目的に合っているか

ログ収集ツールは多様な製品がリリースされており、中には非常に多くの機能が利用できるツールもあります。ただし機能が多くなればなるほど、導入費用・運用費用も高くなる傾向にあるでしょう。またどんなに機能が多くても、目的を果たすための機能が搭載されていなかったり、使いづらかったりしては、企業にとってベストとはいえません。
ツールを選ぶ際には、機能の豊富さよりも、実際に使いたい機能が含まれているかが重要です。ツールの導入目的を確認し、必要な機能を洗い出しておくと、選択軸がブレずに済むと考えられます。

オフィス環境に適しているか

ツールの中には使用環境が限定されているものもあります。そのため、オフィスのデバイスやソフトウェア、アプリケーションの仕様に合ったツールを選ばないと、交換などの手間やコストがかかってしまう可能性があります。

使いやすいツールであるか

利便性の高いツールを導入したとしても、使いこなせなければ効果は見込めません。ツールを最大限に活用するためには、管理者にとって使いやすい製品を選ぶことが大切です。無料お試し期間を設けているツールなら、本格的な導入前に使用感を確認できるでしょう。

予算範囲内であるか

付属機能が多岐にわたるログ収集ツールは費用相場の幅が広く、料金が公開されていない製品もあります。ログ収集ツールを選ぶ際には、予算に近いものを選ぶのがよいでしょう。

タイプ別ログ収集ツールの選び方

ログ収集ツールの選び方について、種類別にポイントをまとめました。検討している種類の項目を参考にしてください。

PCログ収集・分析型ツールの選び方

目的以外の分野に関しては他のシステムをすでに導入していて、ログ収集・分析機能だけが不足している場合は、PCログ収集・分析型ツールの導入がおすすめです。PCログ収集・分析型ツールは、主にセキュリティ対策や勤怠管理に活用できます。機能が絞られているのでコストを抑えられ、たとえ予算が限られていても導入しやすいでしょう。必要なログの種類や数が確実に取得できるかを確認しておくのが、選択のポイントです。

システムログ一元管理型ツールの選び方

システムログ一元管理型ツールは、社内システム全体を最適化したい場合に選択するのがおすすめです。勤怠や入退室システムなど、現在導入しているシステムを洗い出し、全てに適用できるのかを確認する必要があります。パッケージに必要な機能が入っているかを確認し、相見積もりを取った上で検討するのがよいでしょう。

IT資産管理ツール付属型の選び方

IT資産管理ツール付属型は、社内のITデバイスやシステムをまとめて管理しようとする際におすすめです。契約しているライセンスの管理、ソフトウェアのプログラム更新、メンテナンス業務の効率化、セキュリティ対策などが可能となります。
IT資産管理ツールは多機能で万能な印象を受けるものの、一部の機能が抜けていたり特殊な機能が含まれていたりする場合もあります。自社にとって必要な機能を確認の上、無駄のないツールを選びましょう。

【まとめ】自社の目的に合ったログ収集ツールを選ぼう

PCログ収集ツールは多くの製品がリリースされています。1つに絞るのが難しい場合は、ツール導入により達成したい目的、予算や規模を明確にしておくと、検討しやすくなるでしょう。無料お試し期間のあるツールで使用感を確認することもおすすめです。本記事の内容を参考に、自社の目的に合ったログ収集ツールを検討してみてください。

PC操作ログの収集・管理ソフトウェア
MylogStar (マイログスター )

MylogStarは、情報漏えい対策、および、万が一情報漏えいが発生した際の原因究明や拡散防止に有効なPC操作ログ管理専用ソフトウェアとして2008年の販売開始以来、高いログ収集能力が評価され、数多くの企業・団体にご導入いただいております。

ログ管理の必要性・サービスの選び方

MylogStar ラインナップ

1台のスタンドアロンPCからクライアント30,000台のエンタープライズシステムまで、規模やコストに合わせた様々なラインナップでログ管理をサポートします。

クライアントサーバー型
管理サーバーで監視対象のログを一元管理​

スタンドアロン型
監視対象マシン内でログ管理を完結。管理サーバーは不要​

Mylogstar
30間無料トライアル

  • 業界トップクラスの操作ログ収集力を体験
  • シリーズの最新トライアルを全ラインナップ提供
  • トライアル版から製品版として継続利用が可能(希望企業様のみ)

この記事を書いた人

株式会社ラネクシー MylogStar担当者

20年以上にわたりログと向き合い、活用方法を模索し続けているMylogStarの製品担当。
新たな活用方法はないかどうか最新のトレンドにアンテナを張り、皆さまに役立つ情報をお届けします!