企業が保有している個人情報や機密情報が漏洩してしまったという報道は後を絶ちません。情報漏洩の要因の多くは、管理や操作のミスといったヒューマンエラーです。しかし、ここで見過ごすことができないのが「ウイルス」による情報漏洩。
そこで今回は、情報漏洩を引き起こすウイルスについてご説明します。
ウイルスはどこからやってくるの?
ウイルスの主な感染経路は、下記のの3つです。
・メール
・Webサイト
・ファイル共有ソフト
メールからの場合、添付ファイルにウイルスが含まれており、クリックし、添付ファイルを稼働することでウイルスに感染します。Webサイトからの場合、閲覧しているページやリンク先にウイルスが仕込まれており、知らない間にウイルスがダウンロードされてしまい、感染します。
インターネット上でファイルを直接やりとりするファイル共有ソフトの場合も、ウイルスが仕込まれたファイルをそうと知らずにダウンロードしてしまうことで感染します。
情報漏洩を引き起こす2種類のウイルス
情報漏洩を引き起こすウイルスは、主に2種類です。
ひとつは、あなたのパソコンに保存された個人情報や機密情報を自動的に吸い上げてしまうタイプのもの。ファイルはもちろんのこと、住所録やパスワードといった情報までも吸い上げられてしまい、最悪の場合、誰もが閲覧できる情報としてインターネット上に公開されてしまうケースもあります。
もうひとつは、あなたのパソコンを自由に操ってしまうタイプのもの。このウイルスに感染すると、知らない間にファイルが編集・削除されていたり、Webサイトに勝手に書き込みをしていたり、といったことが起こります。
ウイルスに感染しないための鉄則
情報漏洩を引き起こすウイルスに感染しないため、以下をルール化することをおすすめします。
・OSを常に最新状態にしておく
・セキュリティソフトを導入し、常に最新状態にしておく
・社用パソコンに、個人的なソフトをインストールさせない
・受信したメールの、不審な添付ファイルは開かない
・不審なWebサイトへのリンクやURLをクリックしない
・個人のパソコンや端末、USBなどの記憶媒体で個人情報や機密情報を扱わない
最新のセキュリティソフトを導入していても、新種のウイルスには対応できていない場合がありますので、不要なソフトのインストール、不審なファイルやWebサイトへのアクセスは避けるべきでしょう。
また、会社での仕事を自宅に持ち帰ったことで、個人のパソコンから情報が漏洩するケースが多発しています。企業の管理が行き届かない個人所有の端末や記録メディアに情報を格納することは、漏洩のリスクが極めて高い行為であると言えます。そのことを、改めて認識していただければと思います。
まとめ
ウイルスは進化し続けていますので、その脅威にさらされてしまう可能性がゼロになることはありません。だからこそ常に万全な対策をとり、情報漏洩を防ぐことが企業としての責務と言えます。情報漏洩による社会的評価の失墜や経済的損失を避けるためにも、今すぐウイルス対策に取りかかりましょう。
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