情報をコンピュータで管理するのが当たり前になっている現代では、企業全体で情報セキュリティを守ろうという意識を共有することが大切です。企業の貴重な情報資産を守るために、社員への情報セキュリティ教育をしっかりと行なうようにしましょう。今回は、情報セキュリティを守るための社員教育についてご説明します。
企業の情報資産を守るためには情報セキュリティ教育が必要
情報セキュリティポリシーの対策をする際、多くの企業がその方針や行動指針として、情報セキュリティポリシーを作成しています。このとき気を付けたいのが、情報セキュリティポリシーを定めただけでは、情報セキュリティ対策が万全になる訳ではないということです。
企業の情報資産を守るために大切なのは、この情報セキュリティポリシーを社員全員に守ってもらうことです。そのためには、それを守るよう教育を行う必要があるでしょう。
このように、情報セキュリティポリシーを社員に守ってもらうための教育のことを「情報セキュリティ教育」と呼びます。企業における社内研修には、この情報セキュリティ教育をとり入れることが望ましいでしょう。
情報セキュリティの教育内容は誰もが理解できるよう工夫する
情報セキュリティ教育の目的は、情報セキュリティポリシーの内容を社員に徹底的に周知することです。そのため、その内容を記載した資料を配布するだけでは、資料を読まない社員が出てくる可能性もあるため、不十分と言えるでしょう。
情報セキュリティポリシーを周知するためには、勤務時間中に研修をする時間を設けるといった、全社員が内容を理解するための工夫をおすすめします。
また、情報セキュリティ教育に際には、違反した場合の処遇についても説明することで、社員一人ひとりに「守らなければいけない」という意識をより強く持ってもらうことが期待できるでしょう。
情報セキュリティ教育を行うのに効果的な時期を選ぶ
情報セキュリティ教育を効果的なものにするためには、教育のタイミングも重要です。
まず、効果的なタイミングとして挙げられるのが、入社時です。入社時であれば社員が緊張しているため、聞く姿勢が整っていることが多いですし、会社の基本的なルールとしてすぐに受け入れられるため、習得しやすいでしょう。
新入社員を迎える際は、情報セキュリティに関する同意書にサインしてもらうと同時に、違反した場合の罰則も含めて、情報セキュリティポリシーの内容を説明しましょう。研修の際は、内容の細かな理解を求めるよりも、まずはやってはいけないことを明確にすることで、社員から不用意に情報が流出するのを防ぐことができます。
また、部署を異動するときや管理職への昇進時のタイミングも、扱う情報資産の種類や情報を持つ権限などが変わることがありますので、確認の意味も込めて、改めて教育をすべきでしょう。
そのほかにも、定期的な勉強会を開催し、情報セキュリティを繰り返し意識させるといったことも効果的でしょう。
情報セキュリティポリシーは定期的に評価と見直しが必要
コンピュータやネットワークをめぐる環境は常に変化していますので、時代のニーズに合わせて対策をする必要があります。そのため、情報セキュリティポリシーは一度決めたらそのままにするのではなく、定期的な見直しが必要です。
また、社員にアンケートをとるなどして、情報セキュリティポリシーが守られているか、内容に不備がないかを定期的にチェックして、現状の情報セキュリティポリシーの評価をするようにしましょう。
評価と見直しを繰り返すことで、情報セキュリティ対策の質が向上し、情報漏洩のリスクから会社の情報資産を守ることが期待できます。
企業がインターネットを利用する際は、全社員の個人情報や顧客情報などの大切な情報を、ウイルス感染や情報漏洩を防がなければなりません。そのためには、社員全員がその企業で定められている情報セキュリティポリシーについて理解することが欠かせません。企業全体で情報セキュリティに対する高い意識を共有できるよう、積極的に社員教育を行うようにしましょう。
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