パソコンは個人で使用しているものだったとしても、仕事関係の資料や知人のメールアドレスが保存されているだけでなく、クレジットカードやインターネットバンキングに関わるものなど、第三者の手に渡っては困る情報が多く保存されていることが多くあります。
ここでは、廃棄パソコンからの情報漏洩の危険性やデータ消去の方法について説明していきます。
データを残すことの危険性
私たちが家庭や仕事で使っているパソコンの中には、ワード文書やエクセルデータ、デジカメ写真などのように目に見えるデータだけでなく、実に多くの大切な情報が保存されています。
例えば、メールソフトの設定やシグネチャには自分の氏名をはじめとする個人情報が含まれていますし、はがき作成ソフトの住所録などからは、親戚や知人の個人情報を読み取ることも可能です。
そして、意外と知られていないのが、ブラウザの情報(cookie)にはネットショッピングの記録やクレジットカード情報、SNSを含む各種サービスのIDやパスワードなど、とても重要な情報が記録されているということです。
こういった情報がひとたび悪意ある他人の手に渡ってしまうと、実害が発生する恐れもあるため、パソコンを廃棄する場合には、パソコン内のデータは完全に消去しておく必要があるのです。
消したつもりのデータが残っているのはどうして?
パソコンを処分する際にパソコン内のデータを消したつもりでいても、実際にはデータが残っているというケースが多くあります。廃棄パソコンから情報が漏洩するトラブルの多くは、データが完全に削除されていなかったことが原因です。
ではなぜ、消したはずのデータが残ってしまうのでしょうか。
パソコンにはハードディスク(HDD)と呼ばれる記憶部品が入っていて、全てのデータはハードディスクの中に保存されていきます。ですから、パソコン内のファイルを「ゴミ箱」に入れ、「ゴミ箱を空にする」という操作を行った場合、ファイルそのものはパソコン上から消えたように見えたとしても、実際にはハードディスク内に残ったままです。
これらのデータは、新たな情報が上書きされるまで以前のデータが残っているため、この段階で復元ソフトを用いれば簡単にデータを復旧することができるというわけです。
パソコンのデータを完全に消去する方法
パソコンのデータを完全に消去するためには、ハードディスク内のデータを消す必要があります。ここで気をつけたいのが、ハードディスクをフォーマット(初期化)する方法やリカバリディスクでパソコンを出荷時の状態に戻すという方法は、完璧ではないということです。
フォーマットやリカバリディスクを用いた方法では、管理情報が変更されただけで、データはやはりハードディスク上に残ったままの状態のため、特殊なソフトを利用すれば復元できてしまいます。
では、ハードディスク内のデータを完全に消去するにはどうすればよいのでしょうか。
ひとつの方法としては、『データ消去ソフト』の利用です。このソフトによって消去されたデータは、その後どんなソフトを用いても二度と復元することができません。ですから、必要なデータはあらかじめバックアップを取っておくことをお勧めします。
使用していた期間が長ければ長いほど、多くの情報が残されていることが考えられます。買い替えなどで古いパソコンを廃棄する場合には、データを確実に消去するように気をつけましょう。
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