ファイル共有ソフトとは、インターネットを使って不特定多数の人とファイルを共有できるソフトウェアのこと。とても便利なソフトですが、使い方によっては大きな危険性があります。
ファイル共有ソフトを使う前に、どんな危険性があるのかを知っておきましょう。ここでは、ファイル共有ソフトの危険性や取り扱いをする際の注意点などについてご説明します。
不特定多数の人とファイルのやりとりができるファイル共有ソフト
ファイル共有ソフトは、インターネットを利用して不特定多数の人とファイルのやりとりをするソフトウェアのことです。ファイル共有ソフトは、P2P(Peer to Peer)という方式でファイルのやりとりを行うことが多く、「P2Pソフト」と呼ばれることもあります。
ファイル共有ソフトを使う際は、ファイルを共有したいユーザーそれぞれのパソコン内に、ネットワークに公開するデータを保管する専用のフォルダを作成することになります。この専用フォルダは、サーバーを経由することなくネットワークを介して、ほかのユーザーとファイルを共有できる状態になります。
ファイル共有ソフトには危険性があることを知っておく
ファイル共有ソフトは、便利なソフトウェアではありますが、使用する際にはその危険性についても知っておく必要があります。
ファイル共有ソフトの危険性のひとつとしては、まずウイルス感染がしやすいことが挙げられるでしょう。ファイル共有ソフトのネットワーク上には、ウイルスに感染したファイルが出回ることがあり、気付かずにダウンロードしたユーザーのパソコンが、ウイルスに感染してしまうという危険性があります。
そして、1台のパソコンがウイルスに感染してしまうと、ファイル共有ソフトで共有しているほかのユーザーにも一斉に広がってしまう恐れもあるのです。
また、著作権を侵害してしまう危険性もあります。ファイル共有ソフトのネットワークには、著作権を侵害するような音楽や映画のデータが出回ることがあります。著作権侵害と分かっていながらこれらのデータをダウンロードする行為は著作権法違反になるため、罰則が科されることになるかもしれません。
さらに、ファイル共有ソフトは、ネットワークからダウンロードしたファイルを再度インターネットにアップロードする仕組みになっています。そのため、ファイル共有ソフトで音楽や映画のデータをダウンロードした場合、それと同時に自分のパソコンからアップロードをしてしまうことになるのです。
そうなってしまうと、自分では意図していなくても違法アップロードを行うことになってしまうため、ファイルをダウンロードする際には注意が必要です。
ファイル共有ソフトを使うときに気を付けるべき点
ファイル共有ソフトを使う場合には、いくつか気を付けたいポイントがあります。
・ウイルス対策ソフトをインストールする
ウイルス感染を防ぐため、ウイルス対策ソフトは必須です。ただし、新種のウイルスが現れた直後などは、それに対応する定義ファイルの更新が間に合いませんから、ウイルス対策ソフトを使えば必ずウイルスを防げるという訳ではありません。
・アカウントを個別に設定する
家族や会社など複数人でパソコンを共有する場合、自分以外の誰かがファイル共有ソフトをインストールして、トラブルに巻き込まれることがあるかもしれません。万が一ウイルス感染や情報漏洩などのトラブルが起きた場合に、被害を最小限に留めるため、アカウントは別々に設定しておくようにしましょう。
ファイル共有ソフトは何も知らずに使うと、ウイルス感染や情報漏洩のリスクが高くなってしまいます。ファイル共有ソフトを使う場合には、正しい知識を身に付け、トラブルを招かないよう使い方には十分気を付けるようにしましょう。
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