情報セキュリティ対策のためには、サーバーの管理が重要になってきます。サーバーにはいろいろな種類があるので、それぞれのサーバーがどんな役割をするのかを知っておき、適切に管理するようにしましょう。今回は、社内サーバーの管理方法についてご説明します。
企業にはいろいろな役割をもったサーバーが必要
サーバーとは、LAN、インターネットなどのコンピュータネットワークを通じて受けたリクエストに対して、機能やデータ、サービスなどを提供する役割をもつコンピュータのことです。
サーバーは、役割や機能によって種類がいくつかに分かれます。一般的な企業内にあるサーバーとしてまず挙げられるのが、メールサーバーでしょう。メールサーバーは、メールの送受信を行うものです。メールサーバーは外部利用することもできますが、社内に設置することもできます。
ほかに、企業のウェブサイトを管理するウェブサーバーや、社員間でコミュニケーションを行うための「グループウェアサーバー」、ネットワーク上でドメイン名やホスト名、IPアドレスなどの関係を管理する「DNSサーバー」、社内のパソコンを一元管理するための「ActiveDirectoryサーバー」、ファイルを保存するための「ファイルサーバー」などがあります。
オンプレミスサーバーとホスティングサーバーの違い
社内サーバーを利用するときには、「オンプレミスサーバー」と呼ばれる自社サーバーを用意する方法と、「ホスティングサーバー」と呼ばれるレンタルサーバーを使う方法があります。
オンプレミスサーバーを利用する方法は、従来から多くの企業で行われています。オンプレミスサーバーの場合、自社でネットワーク機器を購入して運用、管理することになるので、ソフトウェアのカスタマイズにおける自由度が高く、使いやすいように設定ができるというメリットがあるでしょう。
一方、ホスティングサーバーはサーバーや回線をレンタルする方法になりますから、複数のユーザーがサーバーを利用することになります。一般に、ウェブサイトの公開、電子メールの利用などはホスティングサーバーを使うことが多いでしょう。
ホスティングサーバーでは、利用者は自身でサーバーの運営や管理を行う必要がありませから、手間やコストを省くことができます。しかし、ホスティングサーバーにサーバーを活用するソフトウェアをインストールすることは一般的に利用制限になっているケースが多く、できることが限られてしまうというデメリットがあります。
それぞれの社内サーバーをどうやって管理するか
社内サーバーを管理する際は、オンプレミスサーバーとホスティングサーバーを、シーンによって使い分けることがよろしいのではないでしょうか。
メールサーバー、ウェブサーバー、グループウェアサーバーといったサーバーは重要度が高く、停止すると企業活動に直接的な影響が出ますから、信頼できるホスティングサーバーを利用するケースが多いようです。
ActiveDirectoryサーバー、DNSサーバーなど、社内の情報を管理するサーバーは、オンプレミスサーバーを用意するケースが多いようです。なお、オンプレミスサーバーを用意する場合には、自社で管理する体制を整えることになるため、サーバーの管理者を選任する必要が出てきます。
サーバーの管理体制が整って入れば、万が一トラブルが起こった際にもすぐに対応することができるため、被害を最小限に食い止めることができます。社内サーバーの管理はきちんと行うようにしましょう。
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